嘉那嘛呢と結古寺(玉樹)  ☆☆

 

9時ごろ宿を出て玉樹といえば有名な嘉那嘛呢へ行く。

1か3路のバスに乗れば簡単に行ける。終点近くのバス停で乗ってる年寄りがみんな降りるので間違えようがない。
バスは20分間隔くらいで来る、そのどのバスにもお参りする年寄りが乗っている、おそれいる。

f:id:mu2ro:20170924234848j:plain

ここがスタート地点。

すごい数の石が積まれている、写真で見たまんま。字がほとんど赤で描かれているのであざやかだ。

f:id:mu2ro:20170924234715j:plain

f:id:mu2ro:20170924234742j:plain


いくつか途切れた所から中に入れる、中に入るともっとすごい、石だらけだ。

f:id:mu2ro:20170924234808j:plain

大きな石を置きに来た夫婦がいたが、奥さんは重すぎてなかなか歩けない、なんどもおろしながら目的の所まで。
見ていて何もそこまでと思うが、そんな思いがこのすごいものを造っているんだろうか、今に中も石で埋まることだろう。
持って来る石は自分で彫ってきたわけではないのだ。近所で買う。

ここ嘉那嘛呢も石渠で見た巴格麻尼石经塙も、高い壁を作ることが目的ではなく、オムマニペメフムなどの祈りを彫った石、マニ石をほったらかしにせず、みんなの思いを一箇所に集めたらこうなったということなのだろうか。

 

そんな強い思いが集まるのかコルラする人は老若男女いっぱいいる、 一日中。
年寄りは毎日来てんのだろうか。

よく考えるとここはただ回る、コルラするだけ、の所にこんなにも大勢来るのだから不思議だ。
まあどこのお寺も毎朝年寄りがコルラするだけのためにやってくるのだからそれと同じか、でもどこかでなんかの仏像に手を合わせたい気がする、なんか観光客としては物足りない。

 

周りにその人たちを当て込んでいろんな店が並んでいる。
石屋はもちろん、食堂、日常品を売る店、洋服を売る店、なんでもありだ。
骨董屋もあった、のぞくとけっこう欲しくなるようなツボなんかを売っている。風船を撃ち落とすゲーム屋まである、なんなんだ。
安そうな旅館もいっぱいあった。
バスを降りてコルラの始まる所のかどにゲストハウスがあった。

 

嘉那嘛呢という字は何か意味ありげな漢字が並んでいるが、特に意味はない。チベット語の音に合わせてそれらしくしたのだ。だからジャマナニと書いたほうがいいかも。漢字なら嘉那嘛呢石堆(石を積み重ねたもの)と書いたほうがいい、と言いつつ自分は…。

ついでに石渠の巴格麻尼石经塙は、巴格にあるマニ石でできた細い道のような固いもの、って感じだろうか…。

 

 

町の中心に戻って茶館で休憩して、今度は結古寺を目指す。

ここは絶対歩いて上ろうなどと考えてはいけない、すごくつらい。
適当に裏道を歩いていたら、寺への方向指示板があったのでそれに沿って歩いて行くとかなり遠回りになっている道で疲れた。
参道のようにできてる結古寺路の坂道を上れば少しは楽だ。

f:id:mu2ro:20170924235020j:plain

f:id:mu2ro:20170924235103j:plain


疲れてもたどり着ければいいのだが、この寺はたどり着いてからお堂を見物するにはまた階段をいく段も登らなけれならないのだ。
タクシーでくるほうがいい。

お堂は見たところ両サイドに二つある、街に近い方に上ってみる、しかしお堂は閉まっていた、そのうえ期待していた一望できる玉樹の街もたいしてよくなかった。街の全体がよく見えないのだ。なぜか風も吹く。

f:id:mu2ro:20170924235140j:plain

f:id:mu2ro:20170924235210j:plain

反対側のお堂も階段の上、もうやだ、見学はやめた。

 

結古寺は中にも入れずわからない。0点。嘉那嘛呢はおもしろい、人々のパワーを感じる。+2 合計+2  (17年7月)

 

 

寺の入り口に年配の坊さんが手持ちぶたさに立っていて、通る人と話したりしている。
ネット上で見つけた玉樹にあるという美しい寺と露天風呂の写真を持って来た、誰かに聞いてみて行けそうなら出かけようと。
ちょうどいいこの坊さんに聞いてみよう。

なんとあっさり二つとも答えてくれた。

しかし当然何言っているかわからない。チベット語でもいいから裏に書いてほしいとボールペンを渡すが書かない。うーんどうしよう。
そこへ若者が3人、坊さんに何か聞いて立ち去る、呼び止めて坊さんの言葉を書いてほしいと頼むと、気楽に応じてくれた。

わかった二つの場所が!

この寺の写真はとても美しくどうしても行きたかったので、思わず4人に向け手を合わせてお礼をする。さっきチベット人がやっていて見かけた仕草だ。

手を合わせて軽く会釈する、これ使える!
4人ともとっても嬉しそうにしていた。
チベット人も中国人と同じで、ありがとう、チュジェチェとはほとんど言わない。とてもありがたい時、言いにくいチュジェチェなどではなく手を合わせるといいかも。

 

これで来年の旅の予定がたった、まずまた玉樹に来て、寺と馬と温泉を探そう、その先はこれから考える。
また来年。

 

玉樹の街案内  ☆☆☆

 

石渠からの乗り合いは玉樹の街の中心近くに着いた。

宿を調べていなかったのでこまった。並んでいるホテルを見ながら、ちょうど良さそうなチベット風ホテルに入るが、外国人はダメと断られる。
高そうなホテルを教えてくれる、いちおう行ってみたがやはり高い。

安そうなホテルなら外人でもうるさく言わず泊めるだろうと思い、中心をはずれたホテルに行ってみると大丈夫だった。
しかしタバコくさく次の日はホテルを変えた。

 

玉樹の街は2010年の大地震から見事に復興している。なかなかいい感じの街になっている。
帰国してから地震前に玉樹に行った人の旅行記の写真を見て、あまりに変わっているのでびっくりした。

 

大きな道のT字路を中心にできている街。
しかし今いる場所が、持ってきたグーグルの地図のどの道なのかわからずまよってしまう。
確かではないが、たぶん最近いろんな道の名前を変えたように思う、地震復興を記念して変えたのだろうか

結古寺を目印にするといい、高台にあるので街から見える。
寺の下の道が結古寺路、下った所にある大通りを左に行くと西寧方向、右が治多方向。もう一本のT字の通り先が玉樹巴塘空港と文成公主廟方面f:id:mu2ro:20170924001131p:plain

バスは3ルートある。バス亭の駅名の下に、順番に駅名が並んでいて進む方向に矢印が付いているのでわかりやすい。

f:id:mu2ro:20170924001824j:plain

バスに乗り終点近くの嘉那嘛呢を見物した。町の中心から1路と3路のバスで行ける。

入り口付近にゲストハウスがあった、のぞくと、日本人が貼ったらしい日本語のビールのポスターがあった。

f:id:mu2ro:20170923024145j:plain

真ん中のかどの建物。
ゲストハウスはどこも同じ雰囲気がある、ここもそんな感じ。
ここのバスを降りた表通りには安めの賓館が2件ほどある、外人OK、250元くらい、良さそうだ。

今度来たらこの付近に泊まろう、ここからはバス一本でそんなにかからず街の中心に行け便利だ。

 

その嘉那嘛呢からまた3路のバスに乗って反対側の終点近くの長距離バスターミナルまで行く、時間を調べに。
ほとんど人がいない、西寧までは16時間と言っていた。
建物の横に乗り合いがたむろしている。f:id:mu2ro:20170923024444j:plain

 

さきほどの結古寺路を大通りを横切って先に行くと川があり広場のような所に出る。
そこに写真の三角透明ビルがある「玉樹游客集散中心」。旅行案内所だと思うが游客集散と書いてあるから旅行客がただ集うだけの所だろうか?

入ってみるがどの事務机にも人がいない、かたまって話をしている若い連中がいるが職員だろうか、まあ1日数組しか来そうもないし。
観光写真を見ていると、いつの間にか男が来て親切に説明してくれる。馬の祭りは5日間毎日馬が登場するらしい、ならいつ行ってもハズレなしってことか、今度見に行こう。

f:id:mu2ro:20170923022549j:plain

f:id:mu2ro:20170923022647j:plain

上の広場の横を撮った写真を見ると、三角透明のビルの横からも各地に行くバスが出ているみたいだが、甘孜も…。
山の上が結古寺。右上横の太陽湖というのが高めのホテル、ちゃんとしていそう。

 

タクシーで20分くらい行くと巴塘の町の近くの飛行場に着く。
玉樹に来てもうすぐノービザ15日間になる、成都までまたバスで帰るのは少しつらい。そこで翌日玉樹巴塘空港から成都まで飛行機に乗った、約1万6千円。
西寧なら約1万円。
「玉樹巴塘空港」で検索すると日本からも券が買える。

f:id:mu2ro:20170925204904j:plain

 

観光地は、結古寺と嘉那嘛呢と7月25日~29日の赛马(競馬祭り)。玉樹まで来るには苦労するが、そのわりには見るところはあまりない。

 

一つだけ素晴らしい事に気づいた、この街はゴミがない、本当にない、道は汚くてもゴミが全くないのだ、お寺の参道でさえも。
きっと日本に旅行して感激した市長さんががんばってゴミなし運動をはじめたのではないだろうか。
やはりゴミがないとなんとなく気分がいい。

 

完全に地震からは立ち直っているように見える。けっこう楽しい街並みだ、ブランド品を売る店やいい感じの食べ物屋もある。+2  なぜか道がきれいだ。+1  
合計+3  (17年7月)

 

カムで♨その4 呷衣温泉(石渠)  ☆☆☆

 

露天風呂の形と環境が理想に近い温泉をみつけた。f:id:mu2ro:20170910012745j:plain

この呷衣温泉、露天風呂は中国の地元の案内紹介ページにのっていた。
写真はなかったがなんとなくおもしろそうな気がしたので石渠に泊まった、行ければいいと思っていた。

温泉のことを聞かれホテルの経営者夫婦はとてもうれしそうだった。地元の温泉を外国人に聞かれて感激したんだろうか?

 

翌朝8時、おじさんがなかなかいい新車をホテルの前につける。
なぜかおばさんもしっかり乗っている。なんなんだよ。

入り口にバッチリ鍵をかけた、ホテルの仕事はどうするんだ。
どうせ客など来ないのだろうか、ま、私の車代500元が手に入るのだからいいわけか。昨日の気のいいおばさんが留守番か。

夫婦二人は正しい発音の普通語(標準語)を喋る、それにきれいな文字もきちんとかける、気楽に新しいホテルを建てて経営している、いったい何者なんだ。

 

石渠から少し甘孜寄りに戻り、北に折れて道を行く、本線と同じやや高い緑の丘を両側に並べた平地を走って行く、道はよく整っている。f:id:mu2ro:20170910011904p:plain

 

まず夫婦おすすめの「巴格麻尼石经塙」に行く、いったいどんなものだろうと思っていたら、高い壁の砦のようなものが遠くから見えた。遠回りして巴格麻尼石经塙に着く。

ずーっと細長く石が積まれ、そこにいろいろな仏様の絵が掲げられている。
多分ここはコルラするとこなんだろうと思い石積みに沿って歩いて行く。

f:id:mu2ro:20170910012051j:plain

f:id:mu2ro:20170910012216j:plain

確かにきれいだが少し退屈と思いつつ半分まで来た。
疲れたから帰ろうとすると、いつの間にかおばさんが後ろに来ていて追い立てられる、しかたなくまた歩き出す。

なんなんだろうこれは。この静かな大地に一番ふさわしい祈りの形だろうか。
ほかにも普通のゴンパは結構あるのに、しかしよく作ったというか積んだものだ。
これは特にどのゴンパに属しているというわけではなさそうだ。
f:id:mu2ro:20170910012137j:plain

やっと折り返し地点、マラソン選手の気分だ。道が平らなのがせめてものなぐさめ、高度3000mをはかるに越えているからね。

f:id:mu2ro:20170910012312j:plain

コルラする人はけっこういる。

f:id:mu2ro:20170910012356j:plain

やっと終点、最後に小さなお堂があり〇〇様が祀られているらしい。
中を見るかとおばさんが聞く、いいえもうけっこうです。
約3キロくらい歩いた。車に戻るとおじさんが笑顔で迎えてくれた。
これは玉樹にある嘉那嘛呢と同じでマニ石が積んであるのだろう。嘉那嘛呢は四角い、こっちは細長い。
 

 

ここまで1時間くらいそこからまた1時間、呷衣の村のずいぶん先に温泉はあった。
遠くからはただの河原にしか見えないが。

おじさんが河原を歩いて行く、ここだここだ、ここがいい、とすすめる。
いくつか露天風呂が掘られていて、きれいなものもあるf:id:mu2ro:20170910012536j:plain

f:id:mu2ro:20170910012622j:plain

f:id:mu2ro:20170910012459j:plain

ここに入ってみようと水着に着替えようとすると、おーいここにもっといいのがあるとおじさんが呼ぶ、そこまで歩いて行って入浴。

 

お湯はきれいだ下からわいてくる、なんか体に良さそうな硫黄の匂いがする。
少しぬるいが、まあ極楽極楽という感じだろうか。
カムで4つ目の温泉で最高のシチュエーションの♨にたどり着いた。
だーれもいない、静かで美しい山が目の前。
遠くでキャンプをしている人がいる。
縁にこしかけ休む、ちょっと蚊が多いけどね。
ゆっくり浸かって写真を撮って終了。
美しい。


石の温泉

 

近くにテントがあり招待所と書いてあった。
行って見てのぞいてみると売店だった。何人かチベタンがいてみんな不思議な視線で私に集中する。
ここ泊まれますかと聞くとなんとか通じ、となりの旅館みたいなところを指差した。ホテルのおじさんたちは宿はないと言ってたが、きっとここに泊まれるf:id:mu2ro:20170910013045j:plain

 

なぜか三人とも満足げに道を戻る、夫婦は車の中で休んでいたみたいだ。

また途中で小さな巴格麻尼石经塙と同じようなものをお参りした、今度はおじさんが車で回ってくれた。f:id:mu2ro:20170910013152j:plain

 

石渠につく手前で車は草原の中に入って行く、なんだろうと思っているとテントを張ってある家族のところにたどり着く。親戚らしい、お茶と乾燥したヤク肉をご馳走になる。そういえば昼飯はまだだったf:id:mu2ro:20170910013258j:plain

左二人が愉快な夫婦。

 

そして町に着いた。

おじさんはこの車で行けば玉樹まであと500元で行くぞというが、少し高い。
そこでおじさんが乗り合いに交渉してくれて60元に決まった。

 

しかしもう3時頃だ、この時間人が集まらず2時間くらい待たされ、乗客4人でやっと出発した。

 

温泉は自然に囲まれ気持ちがいい、そんなにゴミも落ちていない、とにかく環境は最高。+4  日本人としては少しぬるい、蚊がいる。-1  石渠から来るにしろ玉樹から来るにしろ少し遠い。-1  おじさんとおばさんがいい感じ。+1  合計+3  
(17年7月)