3日間の強行軍 ★★

 

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できるだけ安く行くために、今回は重慶往復の春秋航空を利用してみた。

春頃には片道8000円くらいで出ていたが、7月以降の料金がちっとも掲示されず、6月中旬にやっと出た料金はなんだかんだと往復4万5千円くらいになった。それでも他の格安航空券よりは安いからいいか。夏休みに入っているからしょうがない。

それにしてもLCC専用とはいえ、成田の第3ターミナルのつくりはすごい、他のターミナルと比べれば掘っ建て小屋って感じ。成田空港とは思えない。

しかし航空会社の職員が、中国人も日本人もみんな異様に親切でアットホームな感じ。なにより搭乗口まで遠く歩かされないのがいい。

機内食(ブロイラータイム)がないくらいで別にかわりはないように思う。日本人はほとんど乗ってない。

約4時間で重慶の空港へ、とにかく暑い、リムジンバスに乗り換え40分くらいで重慶北駅へ、約10時間夜行列車に乗って蘭州まで、朝5時ごろ乗り換えて、西寧まで。

翌日の朝9時着の予定が、雨のせいで出発が3時間遅れた。今年の中国は甘粛省が狙われ、蘭州は水浸し、泥水に覆われた蘭州の街を列車の窓から見ながら、 日本の中国地方の水害を思い出す、

なぜか蘭州を過ぎると青海省に入りいい天気、列車の走りも快調。どこで天気が変わるのだろう、不思議だ。

列車は軟臥か硬臥を予約したのだが、席が取れず硬座。おかげで13時間座りっぱなし、周りに遠慮して足も伸ばせず、結構つらい。眠りも浅く10分おきに目がさめる感じ。

そして西寧到着、少し寒い、長袖に着替える。

バスターミナルで玉樹行きのバスチケットを購入。
一番遅いバス寝台を頼んだらお姉さん臨時便5:50発が空いてるというのでそれにしたら、これが失敗。寝台でなく普通の座席。結局15時間くらい座りっぱなし。

この時間の発車だと美しい景色の所はずーっと夜、その上通路側の席、なんだか最悪。

寝台バスのほうがよかった。くさいとか汚いとか言われている寝台バスだが、そんなに気にしなくても大丈夫だと思うが。それより窓が大きいから、横になって美しい景色、いや夜空を見ながら本を読んだり、音楽聞けばけっこう楽しい。

 

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去年は行く先が少ないように思ったが、アムド各地へのバスが増えていた。

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西寧は今、西方向に街を拡大している、ビルや高層マンションがいっぱい。こんなに造って使う人間がいるのだろうか。


途中2回のトイレ休憩のほかに、3時間くらいの長い休憩があった。運転手が休むためだろうか。その時降りて見た夜空が美しかった。玛多を過ぎたあたりだから標高4000m近い。

今まで見た星空の中で一番だろう、あふれんばかりの星の数、当然天の川もバッチリ、少し乱視のせいでよけい星の数が増える。誰にでもすぐわかる北斗七星がすぐそこに、ひしゃくが本当に手に取れるような高さにあった。

やっと玉樹到着。まだ午前中。

「玉樹の天気」で検索すると二つほど中国旅行社らしきところが週間天気を載せている。そこには旅行前からずーっと雨っぽい日ばかり、平均最高気温も20度。

旅行前に雨ばかりじゃやばいな雨用のズボンを買おうかとか、けっこう寒さ対策も必要だろうかなど心配したが、毎日正直ピーカンてやつ、全く雨や寒さの心配はなかった。毎日長袖一枚で大丈夫、雨で困った日はなく、夕立みたいな雨に一度あっただけだった。
あの天気予報はちょっと信用できない。


結局、飛行機と列車とバス合わせて32時間座りっぱなし、おかげで足がもう棒、いやむくんで丸太。


夜行列車を座っていくのはやっぱり苦しい。-1  安く来るにはこの方法しかないと思うが、成都または西寧から玉樹間は少し金を出して飛行機のほうが疲れなかっただろう。-1  合計-2 (18年7月)



それにしても西寧から玉樹の道はなぜいつ通ってもきれいに整備され、常に走りやすい状態に保られているのだろう。

今回走った新しい高速道路の終点は玉樹、なぜ玉樹なんだろう、その先の自治区成都方向には整備されていない。

バカでかい1キロ以上続くトラックターミナルは途中いくつかある。つまりトラックのための道なのか。昼間はあんまりトラックは走っていないが。

常に道路を整備しておいて、いったい何を運んでいるのか、中国にとって大事な物ってなんだろうか。

たぶん玉樹周辺で掘った鉱物、それともミサイルの備品、原発の材料。いつも通ると気になる。