中華大猫熊苑  ☆☆☆☆

 
それまで臥龍(卧龙)にあったパンダ基地が「中華大猫熊苑」と名前を変えて耿達(耿达)に完成したのは2015年、16年から一般に公開されている。
 
明日ここに行きたいけど、バスの乗車券を今日中に買っといたほうがいいでしょうか、成都のホステルのスタッフに聞くと、耿達にパンダ基地はありませんよ、成都にあるからそこに行くのがいいです、という。
 
そういう情報に詳しいだろうと思ってこの有名ユースホステルをえらんだのに、何も知らないなんてがっかりだ。
 
パンダ苑は確実にある、そう言い張りバスの乗車券を調べてもらう。
茶店子からの朝早いバスで途中下車の便はもう売り切れ、13:30発の臥龍はあった。午後出発は少し遅いがしかたないな、買ってもらう。
 
手数料が20元かかりますが、ご自分で茶店子のバスターミナルまで買いに行かれますか、やめときます、買ってください。
合計66元で手に入った。

特にパンダが好きなわけではないが、次の日に標高5500m位ある巴朗山付近のお花畑に行く予定なので、その高地順応にいいかと思い選んでみた。
 
2008年にあった四川大地震、その震源地はこの苑からほど近い汶川だ、そのせいで臥龍にあったパンダ基地も壊滅状態になり、22キロ成都寄りの耿達に建て替えられた。
 
その際当然のように成都からの道も通行不能、造り直されたがひどいガタガタ道、臥龍まですごくかかったらしい。今回いったいどのくらいかかるだろうか。
 

成都から都江堰までは高速道路約1時間、快調だ。
そこから映秀までなんとトンネル二つこぐってすぐ到着、約15分。町外れを通るようになってるみたいだ、新しい町並みを横目にここから臥龍へ。
少し山道に入るので速度が落ちる、それでも道は舗装され快適、1時間くらいで耿達より22キロ先の臥龍に到着。全く道路の心配はなかった。
 
バスの終点の前の旅館に泊まることになった。
 
翌朝折り返しのバスは7時発、それに乗り込み耿達に着く。一本道の町の外れに「中華大猫熊苑」と大きな看板が立っている。
 
広い長い坂道はけっこう距離がある、ゆっくり登ると入口が見えてくる。
町はもうかっているらしく、ホテルのような避暑用貸し出しアパートと書かれた建物が並ぶ。
 
まだ開園前だった、9時から。
パンダのぬいぐるみの人形を売る屋台のお姉さん達の準備作業を見ながら開店を待つ。
 
〈この数日後カメラを落として写真はなし〉
 
待ちに待った開園、90元、しかしお客さんは少なくパンダも庭に出ていない、
 
子どもパンダは団体生活、大人のパンダは一頭に一つだけの庭付き宿舎。
 
のんびり歩いていると、パンダが一頭だけ庭に出できている宿舎があった、急いで撮影。
そんなことしているうちに子どもパンダ舎で動きが。朝食を見物できた。

・子どもパンダの朝食
なんですか行儀の悪い、寝っ転がって食べるんじゃありません
 
・オヤジ(メスかも)パンダの朝食
親子の血はあらそえない!
 
・中国人もいっぱい
帰り道中国人二組に道を聞かれた、団体バスにも三台出会った。大人気だ行くなら今のうちだ。
・オヤジパンダのかいーのかいーの
 
見学後子どもパンダの食事の姿が目に焼き付いてしまい、しばらく興奮していた。やっぱりパンダのしぐさはカワイイ !!  +4 (17年7月)
 
 

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成都・大熊猫繁育研究基地
雅安・碧峰峡大熊猫研究基地
●耿達・中華大猫熊苑
が三大パンダ基地だ、それぞれ検索すれば見学記はいくらでもある、パンダ好きは多い。
個人的にはスイカさんのブログがオススメ。
 
臥龍に基地はもうないので、2015年以前のものを読むと混乱してしまうので要注意。
 
三つの基地はそう遠くない、2、3泊くらいしてぐるっと回ればパンダをたんのうできる。旅行社に頼んで車とガイドと宿をたのめば好きに見物できる。
パンダとハグして写真撮影のサービスもあるらしいし。
 
宿舎は少し大きく、壁からのぞいてもパンダは小さめだ。
双眼鏡でのぞくとパンダが身近になるかも、カメラも望遠付きがいい。
 
この辺りはもともとパンダの生息地、ものすごい運と努力を惜しまない人なら野生パンダも見れるかも。
 

青海省のビール文化  ★★

 
穴場ではないが、
貴徳の黄河の河岸の公園を歩き疲れ、大きなチョルテンのある所についた.
入り口の前に売店があり缶ビールがあった、手に取ると冷たくない、冷たいのはないのかとおばさんに聞くと、その缶ビールを冷凍ボックスに入れておどけてみせた。
 
じゃあ、チョルテンを見物してからまた来るからそのままにしといてくれ、と言って見物に行ったが、5時過ぎていて門は閉まっていた。
 
しかたなく店に戻り、ぬるいビールを飲んだ。こんな夕日のあたる場所に置いてあるビールなんて誰が飲むんだとふてくされつつ。
 
その後近くの寺を見学してゆっくり大通りに出た、夕食をかねどこかで冷たいビールを飲み直そうと思い、いろいろ店をのぞいてビールがあるという一軒の店に入った。
 
「冰的啤酒」冷たいビールをくれ、というと冷たいのはないという、また冷たいビールは飲めないのか、少しイライラしてきた。
 
よく見ると、「扎啤」と書いた紙が貼ってある。ジョキ型生ビールのことだ。あれをくれ。
 
蘭州あたりの食堂にはよくある、ジョッキの形をしたペットボトルに入ったビールだ、なぜかこれは必ず冷やし過ぎくらい冷やしたものを出すことになっている、量は1リットルくらい、一人で飲むには少し多いが冷たいことに越したことはない。
 
扎啤はジョッキに入れた生ビールを意味するはずだが、どこかのメーカーがジョッキ型のビールを思いついたらしい、もうずいぶん前からある。
 
お姉さんがお茶を運んでくる、ビールを飲むのにお茶はいらないよ、コップをくれというと、白酒用のぐい飲み程度の大きさのガラスコップを持ってきた。
こんなものでちびちびビールが飲めるか、少し切れそうになってきた。
 
さっき持ってきたお茶を入れた紙コップだ、あれを持ってきてくれ。お姉さんには通じない、
 
振り向くと坊主が二人めしをくっている、そこまで行き茶の入った紙コップをさし、これだこれだとわめく。
 
やっと冷たいビールにありつけた、少し切れてしまったが。
後ろの坊主は大喜び、わめく私の行動を見てケラケラ笑っていた、お前はグーだと親指を立てて出て行った。
 
うけたけどうれしいようなはずかしいような、しかしなんとか冷たいビールは飲めた、西寧についてから4日目だ。
 
なぜか青海省で冷たいビールにありつくには骨が折れる。
ただし高いホテルの食堂にはきちんとある。安ホテルをめぐる私には手に入れるのはなかなか難しい。
 
中国の酒、白酒、老酒、紹興酒などはみんな常温で飲む、そのせいで酒はみんな常温で飲むものだと思っている節がある。日本人は酒類は冷やすか温めるかしないと飲まない。
 
しかし、冷たいビールがある店にもかかわらず、常温のビールを注文するやつは結構いるのだ。体にいいからだろうか、古くからの中国の教えはそうなっているみたいだ。
この食べ物は体が冷えるとかあったまるとかよく聞く。
 
最近読んだサイトの記事に、北京のお年寄りは世界トップクラスの寿命を持つ日本人に負けないくらい長生きだというのがあった、ほんとうだろうか、だとすると冷たいビールなどを暑いからといってガブガブ飲むのは健康に悪いのかもしれない、どうなんだろう。

最近中国人の書き込みを引用したサイトの記事を読んだら、
日本に旅行して店で常温のビールをたのむのは骨が折れるというのがあった。
 
 
ん‥‥?!
 
 
そう言われるとなあ、プラマイ0ってとこだろうか。しかしビールはアルコールを楽しむというより、冷たいアルコールの入った水でのどを潤すことが第一の目的だろう。てわけで-2
 
 
もし中国の食堂に入ってビールがなくてがっかりした時は、店員に近くの売店を教えてもらい、そこから買ってきて飲んでもいいかと聞くといい。まずもんくは言わない、ただしぬるいけれど。清真(イスラム教)の店は無理。
 

同仁から夏河の道(甘加草原)  ☆☆☆☆

 
同仁から夏河までは車で約2時間、その中間あたりに瓜什则寺がある、そこから夏河寄りに20分くらいとても美しい緑の絨毯の中を道が続いている。
 
昨日行った道をまたタクシーを拾い瓜什则寺まで行く、少し寺を見学してから車を夏河方向に。
 
瓜什则寺の町は食堂もけっこうあり小さいながらにぎやかだ。寺はまあまあ。

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少し標高が上がり草だけの草原になる。きれいだ。
来るときにめぼしをつけておいた場所に車を停めてもらい撮影。そして動画も撮る。
しかしあまりうまく撮れなかった。今回の旅のメインだったのにたっぷり撮ってくるつもりが、うまくいかなかった。
 

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5年くらい前この道を通ったことがあるがその時は丘にもっと高低差があったように思うけれど、道はよく整っている、コースを変えて作り直したのだろうか。
 
アムドにはこんな風景がいたるところにある、その中を道が続きバスや車の窓から楽しめる、しかしここは他の場所とは少し違っているように思う。それは、
 
・続く小高い丘がなだらかで心地よく、ほどよい長さで続く。
・車の窓から見る風景の高さがちょうどいい、これがポイント。
 
ただし夏でなければこの風景は見られない、草がないとただの荒れ地だ。
 
しかしこのあたりの夏は雨季、ただし1日降り続いくということはほとんどなくそんなに強い雨は降らない、2、3時間でだいたいやむ。
折りたたみ傘は必需品、フード付きのウインドブレーカーも。
 
ガイドブックなどにある桑科草原は夏河の反対方向にある、今回は行く時間がなかったので比べられないが、こっちのほうがいいように思う。馬には乗れないが。
 

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エーデルワイスが咲いていた、じつは初めて見た。
サウンド・オブ・ミュージックジュリー・アンドリュースの影響で、もすごく美しい花だと想像していたが、これだったか。
この花は「うすゆきそう」という和名がある、この名の方がふさわしいように思う。
 
指が写ってますが…。
 

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こんな所が大好きだ、少し甘いかもしれなが満点!  パチパチパチ!
にしようと思ったが、美しい草原はアムドやカムにはいくらでもある、その後のために+4 にしておく。
 

🔴ここを楽しむための2つの方法
1、同仁からタクシーをチャーターして、甘加草原、八角城、白石崖寺とまわり、夏河に着く、ゆっくり見学しても半日くらいでたどり着ける。夏河から同仁でも同じ。
 
2、夏河からタクシーをチャーターして行く。
まず、夏河のバスステーションの付近にある朝食専門の店で昼飯用に包子や油条を、商店で飲み物やお菓子などを買い込む。
1時間くらいで着く八角城をまず見物、その後白石崖寺を見学。大通りに戻って少し行くと甘加草原が現れる、20分ほどで瓜什则寺。
Uターンして、来た時にめぼしをつけておいた場所に停車してもらい、草原の真ん中に座り昼メシ。(休めそうな所は動画のタルチョの丘と遊牧民のテントが散らばる草原の二か所)ゆっくり楽しんで夏河まで戻る。
というのはどうだろう。
ただし座るためのシートは必要。それと遊牧民のテントにはかならず犬がいるらしいので近かづくかないほうがいい。
最低でも300元は取られると思うが三人くらいで行けばなんとかなる。
ヒッチハイクのみと言うのは少し苦しいかも。
 
夏河→同仁のバスは朝一台だけ、逆も同じだと思う。

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