塔公までの道  ☆☆☆


雨がよく降るせいで山の緑が美しい、少しずつ登って行く。
すると眺望のいいところに出た、
え~~という感じだ、すごいきれいだ思わず撮影。
いつのまにか木がなくなっていて、荒れ地のような山が連なる。
 
中谷温泉の先にこんな道があったなんて。
塔公草原を通るだろうからある程度期待していたが、まさかの光景だ。
帰ってから動画を見てもあまり美しく見えないが。どんより曇った空で撮影には光が足りなかったかもしれない。
 
なぜ美しく見えたのか、それは空気が澄んでいるせいだ。対向車にはまったく会わなかった、村落も少ないし、当然車も少ない。
 
だいたい4000m近くを走っているはずだからもしかすると青ケシがあるかも、期待したがイエローポピーが少しあったくらいで青ケシには届かなかった。青い花はあったが違った。
と、思ったが写真をよく見るとブルーポピーかも。
毛のついた特徴的な葉がないように思う。

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そして湖があった。運転手が止めてくれ撮影。紅海子。
 


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そして山並みの美しい大パノラマの丘に着く。塔公側から来た中国人が何人かいて撮影している。山はそんなに切り立っていない
 
標高4200mは読めるが右側はなんて書いてあるのか?

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その先に思わぬものがあった、康定飛行場だ! こんな所にあったのだ。

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こんな美しい草原に降り立つなんて、今度金ためて乗ってみようか。よくある世界の美しい空港ベスト10には入るだろうな。
 
 
ここからは塔公草原になる、高度は少し下がって完全に木がなくなる、美しい緑のじゅうたんだ。
中国人観光客が多くなり車が増える、空気が少し汚れている。ウェディングアルバム製作中のカップルが2組もいた、こっち側はそれくらい有名のようだ。
 
運転手が車を止める、小さい家があり馬が何頭かいた。
運転手が馬だ写真を撮れと言う、知り合いの店らしい。
 
そこの女主人が強引で、馬に乗れミルクティーを飲めとうるさい。
結局なんとなく馬に乗ってしまった。いろんな所で見かける中国人観光客用だとバカにしていたが、乗ってみると結構楽しい。また乗りたくなる。
 
設備はろくにそろってないが泊まることもできるらしい、シャワーなし。でも環境はベストだ。道の途中に同じような店がいくつもあった。
塔公草原はかなり長く続く、今までの東カムとはまるで違う、 なだらかな高低のある緑のじゅうたんの丘の道だ。
 
塔公の町はここからけっこう距離があった。
 
温泉から飛行場までは標高が高く本当にきれいだ。+2  塔公草原も楽しい。+1
合計+3  (17年7月)
 
 
温泉に貼ってあった地図。

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 こんな位置関係とは思えないのだけれど…。

カムで♨その2 中谷温泉  ☆☆☆☆


やっと2:00ごろ着いた康定で麺をくいそこのオヤジに中谷温泉の行き方を聞く、
バスターミナルの前のバス停からバスに乗れという。
 
そんな簡単に行けるのか、よかったと思いバス停に行って親切そうなオヤジにどのバスに乗るのかと聞くと、ニ道橋までバスで行ってそこから車で行けるようなことをいうのでバスを待っていると、
 
どこで聞きつけたのか、運転手がやってきて温泉まで50元でどうだというので乗り込むとニ道橋までだった。
中谷温泉だ、というと150元だという。まあいいかそれくらいはする距離だとは思っていた。
 
途中女を拾って後ろに乗せる、すぐにその女の家に着き降ろす。運転手はあれは俺の女房だと言う。私用に使うなよ客がいるんだよ。
 
雨の中温泉まで、沿道に木の緑いっぱいの山道を行く。
 
康定周辺には温泉がいろいろある、聞くとみんな適当に知ってる温泉を教えるので要注意だ。
ニ道橋はこの辺で有名な温泉がある、個室型の。
 
3:30ごろ着く、ネットで見た通りの露天風呂だった。水着着用。

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しかし雨が強いので一番上の傘の下でしかつかれない、日本人には少しぬるい。
少し雨が弱くなり下の方に熱いのがあったやっと温泉気分、長々つかっていると気持ちよくなってきた。

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個室型内湯もある。右の写真はプール。横にテーブルがいくつかありみんな麻雀と焼肉で盛り上がっている。当然うるさい。

 
この温泉を運営している宿に泊まる、宿といっても自分の家を改装した民宿みたいなもんだ。
温泉から少し離れているがけっこういい、100元だとトイレは別だが大したことはない、てれびなし、鍵なし、シャワーは温泉で。
300元のトイレ付きの部屋もある。
 
食事は居間で女性たちと一緒に食べる。

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おばあさんと奥さんと娘と嫁に行った奥さんの妹で切り盛りしている。
みんなやさしい。

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右の白いのはドクダミの茎の炒めもの、決してうまいものではない、でもドクダミは体にいい、特に整腸作用がある。
 
 
夕飯後散歩する日暮れ前の村を、よく見るととてもきれいな所だった。周りに雪山が見える。トレッキングコースもあるらしい。

 

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マニ車があった。

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トゲがあったからたぶんバラ、野バラというよりバラの木、丹巴にもあった。
 
ここは二、三日滞在してもあきないかもしれない。
康定に泊まらずここに一泊してもよさそうだ。車で一時間くらい。
 
 
ここにはもう一つ中谷紅温泉というところがある。康定方向に歩いて20分ほど戻ると着く。でかいプールだ。中谷温泉に対抗して新しく造ったみたいだがにぎわっている。

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朝起きて歩いて行くせっかくだから入ってみた。10元。水着も売っている。水着なしで入る環境ではない。
やっぱり温泉プールの域を出ない、ぬるい、プールとしてはちょうどいい温度。小さい風呂もあるが今は客が少ないせいか湯が入ってない。日本人にはここは温泉とは言えない、ダメ失格。
 
ここもみんな車で来て、遊戯室で麻雀三昧て感じだ。プールに入って、焼き肉パーティー、これが今中国人に人気の温泉リゾートっていう感じ。
他の温泉地でもけっこうできてる、まだまだ流行りそうだ。
 
 
途中にこんな小さい温泉があった、日本人としてはベストな感じ。

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入ってみようかと思ったが朝から二つ入る気がはしない、反対側に宿がある、このオヤジのもの。ここに泊まる手もある。

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よーく見ながら歩くと道沿いにこんな感じの小さい温泉宿がいくつかある、この方がいいかも。少しぬるいがここ合格。
 
 
昼飯をいただき、宿代温泉込み130元を払い、3時に出発。
乗り合いをシェアする旅人もいず貸切、塔公まで380元。バスはない。
 
〔散歩の途中、 カメラを道沿いの壁の上に乗せて高度を測っていると、もう日が暮れるのに宿がないのじゃないかと心配した男が車から声をかけてきた。やっぱりチベット人はやさしいななんてほのぼのした気分で宿に戻る、カメラを忘れたのも知らず。朝まで気がつかず、起きてすぐ行ってみるが拾われていた。大ショック。〕
 
 
なんと言っても宿の女性たちが感じいい。+2 温泉のつくりはいまいちだが熱い風呂もあって満足。+1  標高が高く景色がきれいで散歩すると気持ちがいい。+1  合計+4  (17年7月)
 
 

大渡河、突然の川下り  ★★★


丹巴7:30発の康定行きに乗る。

今度は川が縦(南北)に流れている、その川に沿ってバスは走る、川の名は大渡河。
日隆丹巴間より川幅は大きい、小さいトンネルがいくつもある、しかし少し飽きた。

うとうとしていると突然止まってみんな降りて行く1時間半くらいたっている。康定かと聞くが、それらしい所ではない。みんな荷物を引きずって先にある小屋の窓口に並ぶ。

どうやら船に乗るらしい、つまり土砂崩れで道がなくなったが簡単には復旧できない所らしく、船で先まで行くのだ。

わーい康定まで川下りだあ、と喜ぶが甘い!?

小屋でみんな身分証を見せ名前と登録番号、住所をチェックされる。
私はパスポート、これで事故にあっても日本でニュースになるなんていいかげんなことを考えていると。ボートが来たらしい、上の道からは見えない。

全員いっぺんには乗れず、30人くらいずつボートに乗り込む。重い荷物を持ってがけに急ごしらえの歩きにくい道をくだる。

いよいよ船旅と思いきや、1キロと走らず上陸、また荷物を持って登る。登り終えてもバスはかなり遠く離れた所にある。また荷物を引っ張って行く。

誰も助けてくれない、重い荷物を持っておしゃれしてハイヒールを履いてるおねえちゃもいるとゆうのに。
全員そろわずに発車、確認もしない。

すごい船旅のプレゼントだ。

その後このバスは再び土砂崩れが原因らしい渋滞に2時間近くまき込まれて、腹ペコのうちに2時ごろ康定についた。朝食くってない。

一車線の細い川沿いの道では無理もないか。

つまりカムの夏は土砂崩れの夏ということなのだ。

 
中国らしくボートに乗るためしっかり待たされる。-1  荷物を持って急なにわか造りの道を登るのは死ぬほどつらい。-2  合計-3  (17年7月)
 
 
特に今年は、日本同様中国も天候不順で熱波や大雨に見舞われていた。四川省にも梅雨がある、日本と連動している、カムには梅雨明けごろ来る方が無難かもしれない。